肥えた谷のかしらにある しぼみゆく花の美しい飾りは、 夏前に熟した初なりのいちじくのようだ。 人がこれを見ると、取るやいなや、食べてしまう。
あなたのとりでは皆 初なりの実をもつ、いちじくの木のようだ。 これをゆすぶればその実は落ちて、 食べようとする者の口にはいる。
わざわいなるかな、 わたしは夏のくだものを集める時のように、 ぶどうの収穫の残りを集める時のようになった。 食らうべきぶどうはなく、 わが心の好む初なりのいちじくもない。
エフライムよ、わたしはあなたに何をしようか。 ユダよ、わたしはあなたに何をしようか。 あなたがたの愛はあしたの雲のごとく、 また、たちまち消える露のようなものである。
エフライムの酔いどれの誇る冠と、 酒におぼれた者の肥えた谷のかしらにある しぼみゆく花の美しい飾りは、わざわいだ。
天の星は、いちじくのまだ青い実が大風に揺られて振り落されるように、地に落ちた。
たとい彼は葦のように栄えても、 東風が吹いて来る。 主の風が荒野から吹き起る。 これがためにその源はかれ、その泉はかわく。 それはすべての尊い物の宝庫をかすめ奪う。
エフライムが物言えば、 人々はおののいた。 彼はイスラエルの中に自分を高くした。 しかし彼はバアルによって罪を犯して死んだ。
エフライムは撃たれ、 その根は枯れて、実を結ばない。 たとい彼らが子を産んでも、 わたしはそのいつくしむ子らを殺す。
それはこの子がまだ『おとうさん、おかあさん』と呼ぶことを知らないうちに、ダマスコの富と、サマリヤのぶんどり品とが、アッスリヤ王の前に奪い去られるからである」。